金沢文庫駅西口から徒歩8分。バスターミナルに面した「みずほ銀行」沿いの道をまっすぐ進むと、右手に『文庫寿徳庵』があります。
店内は風通しがよく、落ち着きのある空間です。
総席数は24席あり、畳の上でくつろげる小上がりも6席あります。
横須賀で大正時代から営業を続けていた老舗蕎麦屋『寿徳庵』からの「のれん分け」を受けて、1975年に開店しました。
以来、地域に根差しながら、質の高い、おいしいお蕎麦を提供し続けています。遠方から訪れる人も多く、幅広いお客様に愛されているお店です。
『文庫寿徳庵』で使用するのは「生産者の顔の見える蕎麦粉」。信頼できる農家の方から直に原料を取り寄せ、お店で自家製粉しています。その日蕎麦を打つ分だけ毎日製粉するため、香りも強くおいしいお蕎麦に仕上がっています。
「季節の香り蕎麦(950円)」は、ぜひ召し上がっていただきたい一品。
他ではなかなかお目にかかれない「二十四節季の香り蕎麦」を『文庫寿徳庵』では用意しています。お正月には「七草切り」、春先には「桜切り」、年の暮れには「ゆず切り」など、一年を通じてさまざまな風味を楽しめます。
その季節の旬のものを蕎麦に切り混み、色と香りを加味する「香り蕎麦」は、なんと江戸時代から食べられていたもの。江戸の昔から伝わる技術を絶やさないように、というご店主の思いのこめられた一品です。
写真は、夏至の間だけ食べられる「笹切り」。笹の香りが漂うさわやかなお蕎麦です。ほのかな桃色の岩塩をつけて食べると、香りがいっそう引き立ち、絶品の味わいです。
「穴子天せいろ(1,350円)」は、豪勢ということばがぴったりの、大きな穴子の天ぷらに目を奪われます。アツアツの天ぷらは、お蕎麦とも相性がぴったり! ご満足いただけること間違いなしです。
お蕎麦の原点でもある「蕎麦がき(950円)」。
麺のかたちで食べる「蕎麦切り」が広がる前は、実はこちらが本来の食べ方でした。
ねっとり、もっちりとしたお団子のような風味豊かなお蕎麦を、きな粉、辛味大根、ポン酢、蕎麦汁の四種の味で楽しみます。
すべてのお膳に、「そばがゆ」の小鉢がついてきます。ほんのりとよく塩味が利き、ふかふかの優しい味わいが舌をなだめてくれます。ぜひ熱いうちにお召し上がりください!
※単品(500円)でもご注文いただけます。
また、とろりと白濁した蕎麦湯はとっても濃厚で香り高く、蕎麦汁と混ぜても、そのままでもおいしくいただけます。
「この蕎麦湯を飲むために」来店するお客様もいらっしゃるというのも頷けます。
食後には、蕎麦を使った甘味をどうぞ♪
「そばだんご(350円)」は、蕎麦粉をまるめたお団子に、たっぷりのあんこときな粉を乗せていただきます。素朴で上品な甘みが口のなかにほろほろと溶けていきます。
ご店主は、さまざまなカルチャースクールやそば教室で講師として招かれることも多く、平日は店内で「蕎麦打ち体験(要予約/4,000円)」を行っています。打ったお蕎麦はお持ち帰りすることができます。自分で手打ちした、打ち立てのお蕎麦をご家族やご友人にふるまうのも楽しいですね♪
ご紹介したほかにも、ルチン(生活習慣病予防に効果あり)のたっぷり含まれた薬膳蕎麦の「韃靼蕎麦(950円)」や、蕎麦粉100パーセントの「十割蕎麦(950円)」もおすすめです。
お蕎麦に対するご店主の誠実なこだわりが隅々にまであふれている『文庫寿徳庵』。
洗練されたその味を、ぜひ一度ご賞味ください!
※価格はすべて税込
文庫寿徳庵
045-783-9772
金沢区釜利谷東三丁目16-1(地図)
11:00~19:30
定休日 水曜日
駐車場 2台有
HP
http://www.1616sagasu.com/seven/77/